肺がん手術の入院期間はどれくらい?退院までの日数や術後の流れを解説
東京駅から徒歩7分の「東京日本橋 早期肺がん日帰り手術クリニック」です。
当院では、専門医4名による診療体制のもと、肺がんの早期発見に向けた検査・診断から、早期肺がんに対する日帰り手術まで対応しています。
肺がんで手術が必要と言われたとき、多くの方が気になるのが入院期間です。
仕事や家事、介護などの事情から、
- 仕事はどのくらい休む必要がある?
- 長期間の入院は避けられない?
- できるだけ早く日常生活へ戻りたい
と考える方も少なくありません。
肺がん手術の入院期間は、手術の種類や病院の方針によって異なります。
一般的には数日から2週間程度の入院が必要となりますが、病変の部位や患者さんの全身状態によっては、選択肢の一つとして日帰り手術が検討できる場合もあります。
この記事では、肺がん手術の一般的な入院期間や、なぜ入院が必要なのか、そして日帰り手術という選択肢について解説します。
肺がん手術の一般的な入院期間
肺がん手術の入院期間は、術式や病院の方針によって異なります。
ステージ1の肺がんの患者さんから「何日入院しますか?」と質問されることがあります。
ただし、入院期間はステージだけで決まるものではありません。
同じステージ1の肺がんでも、肺部分切除、肺区域切除、肺葉切除のどの術式を行うかによって入院期間は異なります。
一般的な目安は以下の通りです。
- 胸腔鏡下肺部分切除:4〜7日程度
- 胸腔鏡下肺区域切除:7〜10日程度
- 胸腔鏡下肺葉切除:7〜14日程度
- 開胸手術:10〜14日以上
近年は胸腔鏡手術やロボット支援手術の普及により入院期間は短縮していますが、現在でも肺がん手術の多くは数日から2週間程度の入院を前提として行われています。
ただし、これらはあくまで一般的な目安です。
実際の入院期間は病変の状態や術式だけでなく、術後管理や退院基準など施設ごとの方針によっても異なります。
実は、肺がん手術の入院期間は単に「傷が治るまでの期間」ではありません。
では、何を確認するために入院が必要なのでしょうか。
なぜ肺がん手術では入院が必要なのか
肺がん手術では病変を切除するだけでなく、術後に安全に回復していることを確認する必要があります。
主に確認するのは、
- 肺が十分に膨らんでいるか
- 出血がないか
- 空気漏れ(エアリーク)がないか
- 胸腔ドレーンを抜去できるか
- 水分や食事を問題なく摂取できるか
- 点滴を終了できる状態か
- 痛みが十分にコントロールされているか
といった点です。
肺がん手術後は、胸腔ドレーン(肺の周囲に溜まる空気や血液を体外へ排出する管)が留置されることが一般的です。
胸腔ドレーンは、術後の肺の膨らみや、出血、空気漏れの有無を確認するために留置されます。どの程度の期間留置が必要かは、手術前の患者さんの全身状態や併存疾患、術式によって異なりますが、多くの施設では術後数日間かけて経過を観察後、胸腔ドレーンを抜去してから退院となります。
また、痛みや吐き気によって十分な飲水や食事ができない場合には、点滴治療を継続する必要があります。こちらも不要となるまでは入院が必要です。
このように、ドレーンや点滴が接続された状態では自由に活動することが難しくなります。
トイレや病棟内の移動でもドレーンバッグや点滴台を持って移動する必要があり、状態によっては看護師の介助が必要になることもあります。
また、胸腔ドレーンや点滴は誤って抜けてしまうと危険なため、移動時には看護師を呼ぶよう指示されることも少なくありません。
このような管理が必要なくなり、ご自身で自由に歩行できる状態になって初めて退院となります。
つまり、肺がん手術の入院期間とは「傷が治るまでの期間」ではなく、「胸腔ドレーンや点滴が不要となり 、安全に歩行ができて帰宅できる状態になるまでの期間」と考えると分かりやすいでしょう。
入院期間だけでなく、生活への影響も考える必要がある
肺がん手術では、入院期間が長くなるほど仕事や家事への影響も大きくなるため、多くの方が「できるだけ早く退院したい」「できるだけ早く普段の生活へ戻りたい」と考えます。
また、近年は早期離床や適切な疼痛管理などを含む周術期管理の進歩により、術後の回復を早め、できるだけ早く日常生活へ戻れるようにする取り組みが進められています。
肺がん手術の負担は年々少なくなっている
以前は肺がん手術というと2〜3週間程度の入院が一般的でした。
しかし現在は、
- 胸腔鏡手術の普及
- 麻酔技術の進歩
- 術後疼痛管理の向上
- 早期離床プログラムの導入
などにより、患者さんの身体的負担は大きく軽減されています。
その結果、入院期間も短縮する傾向にあります。
とはいえ、現在でも肺がん手術の多くは入院を前提として行われています。
一方で、病変や患者さんの状態によっては、入院期間を大幅に短縮できる治療選択肢が検討できる場合もあります。
日帰り手術という選択肢
肺がん手術は現在でも入院で行われることが一般的です。
特に肺区域切除や肺葉切除では、多くの施設で5日から1週間以上の入院が必要となります。
一方で、肺部分切除が適応となる病変の中には、病変の位置や大きさ、患者さんの全身状態によって、日帰り手術が可能な場合もあります。
当院では、胸腔鏡下肺部分切除が適応となる早期肺がんの患者さんを対象に日帰り手術を行っています。
また、他院で肺区域切除や肺葉切除を勧められている場合でも、病変の位置や性状によっては肺部分切除が選択肢となることがあります。
ただし、すべての患者さんが対象となるわけではありません。
病変の位置や大きさ、呼吸機能や心機能、既往歴などを総合的に評価したうえで適応を判断しています。
なぜ日帰り手術が可能なのか
日帰り手術が可能なのは、単純に入院期間を短縮しているからではありません。
当院では、術後早期に胸腔ドレーンを抜去できる可能性が高い患者さんを慎重に選択しています。
具体的には、病変の位置や大きさ(部分切除が適応となる病変)、肺の状態、全身状態などを評価し、術後の出血や空気漏れのリスクが低いと考えられる方を対象としています。
部分切除は、区域切除や葉切除と比較すると切除範囲が小さいため、術後の出血や空気漏れのリスクが低く、手術時間も短いため、身体への負担も比較的少ないという特徴があります。さらに、術後疼痛管理、麻酔からの穏やかな覚醒にも配慮しています。
こうした条件がそろうことで、術後早期に肺の状態を評価し、安全に帰宅できる可能性が高くなります。
日帰りだからこそ、安全性を十分に確認してから帰宅する
日帰り手術だからといって、十分な確認を行わずに帰宅していただくわけではありません。
当院では手術後にレントゲン検査を行い、
・肺が十分に膨らんでいること
・出血がないこと
・空気漏れがないこと
を確認します。
その後、胸腔ドレーンを抜去し、
・水分摂取ができること
・歩行ができること
・呼吸状態が安定していること
・痛みや吐き気がコントロールされていること
を確認したうえで点滴を抜去してからご帰宅していただいています。
日帰り手術は「早く帰ること」を目的としたものではなく、安全に帰宅できる状態であることを確認した結果として実現しているものです。
他院で手術予定の方へ
肺がんの治療方針は、病変の大きさだけでなく、位置や画像所見によっても変わります。
他院で区域切除や葉切除を勧められている場合でも、病変の位置や性状によっては肺部分切除が選択肢となることがあります。それは、同じ病変であっても、病変の評価や治療方針の考え方によって、推奨される術式が異なる場合があるためです。
肺部分切除は、区域切除や肺葉切除と比較して切除する肺の量が少ないため、正常な肺をより多く残せる可能性があり、部分切除が可能かどうかは治療方針を検討するうえで重要なポイントの一つです。
- 小さな早期肺がんと言われている
- 肺部分切除、肺区域切除、肺葉切除のどれが適切なのか迷っている
- できるだけ入院期間を短くしたい
- 日帰り手術の対象になる可能性があるか知りたい
- 現在提示されている治療方針が最適か確認したい
このような場合は、一度ご相談ください。
CT画像データ(CD-R)をお持ちの場合は、より具体的なご説明が可能です。
遠方の方は、CT画像データを郵送していただくことでもご相談いただけます。
当院の無料相談は、他院で提示された治療方針について専門医の意見を聞きたい方や、別の選択肢がないか確認したい方にもご利用いただいています。
まとめ
肺がん手術の入院期間は、一般的には4日〜2週間程度です。
入院期間は単に傷の回復を待つためではなく、肺の状態や出血、空気漏れ、飲水や歩行の状態などを確認し、安全に帰宅できる状態になるまでの期間です。
一方で、病変や患者さんの状態によっては、肺部分切除による日帰り手術という選択肢が検討できる場合もあります。
もし肺がん手術による入院期間や生活への影響が気になっている場合や、現在提示されている手術方法について疑問がある場合は、一度ご相談ください。


