肺がんの咳はどんな咳?|風邪との違いや特徴を医師が解説
東京駅から徒歩7分、早期肺がんの日帰り手術を専門とする「東京日本橋 早期肺がん日帰り手術クリニック」です。
咳が長く続くと、「もしかして肺がんなのではないか」と不安を感じる方は少なくありません。特に、咳の期間が長い場合や、性質の変化、血痰を伴うといった症状がみられる場合には、注意が必要です。
本記事では、肺がんにみられる咳の特徴をはじめ、風邪や喘息との違い、咳以外の症状、検査や診断の流れなどを分かりやすく解説します。
肺がんの咳の特徴とは?

肺がんによる咳は、風邪のように数日で治まる咳とは異なり、「長く続くこと」が大きな特徴です。特に、2週間以上続く乾いた咳は一つの目安として注意が必要です。治療を受けても改善しない咳が続く場合には、医療機関で専門的な検査を受けることが勧められます。
初期の肺がんでは、痰の少ない乾性咳嗽、いわゆる空咳として現れることがあります。病状が進行すると、血液の混じった痰(血痰)を伴う場合もあります。
また、これまで慢性的に咳があった喫煙者の方で、「咳の性質が変わった」「咳の回数が増えた」といった変化がみられる場合も注意が必要なサインです。肺がんでは、腫瘍が気管支を刺激することで咳が生じるため、夜間や安静時にも持続することがあります。
肺がんの咳と風邪・喘息との違い

咳は日常的によくみられる症状であり、多くは風邪や気管支炎、喘息などの良性疾患によるものです。そのため、「咳がある=肺がん」と過度に心配する必要はありません。ただし、症状の経過や特徴にはいくつかの違いがあります。
風邪による咳は、発熱や鼻水、のどの痛みなどを伴うことが多く、通常は1週間前後で改善します。痰は白色から黄色に変化することがあり、時間の経過とともに軽快していくのが一般的です。一方、喘息では夜間や早朝に咳が悪化しやすく、ゼーゼー、ヒューヒューといった喘鳴を伴うことが特徴です。吸入薬の使用により症状が改善するケースが多くみられます。
これに対して、肺がんによる咳は2週間以上続くことが一つの目安となり、治療を受けても改善しにくい点が特徴です。また、血痰を伴う場合や、これまで続いていた慢性的な咳の性質が変化した場合も注意が必要です。症状だけで正確に鑑別することは困難ですが、「長引く」「これまでと異なる変化がある」という点が重要な判断材料となります。
咳以外にみられる肺がんの症状

肺がんでは、咳以外にもさまざまな症状がみられることがあります。代表的なものとして、血痰、胸の痛み、息切れ、声のかすれなどが挙げられます。なかでも血痰は、肺がんでみられる特徴的な症状の一つで、痰に赤い血液が混じる場合には注意が必要です。
胸の痛みは、がんが胸膜や胸壁へ広がることで生じることがあります。また、腫瘍によって気管支が狭くなると空気の通りが悪くなり、息切れや呼吸のしづらさを感じることがあります。その他、食欲不振や体重減少、全身のだるさなどの全身症状が現れることもあります。
ただし、初期の肺がんでは自覚症状がほとんどない場合が多いです。複数の症状が続く場合や、単一の症状であっても長引く場合、これまでにない変化を感じた場合には、早めに医療機関へ相談することが大切です。
肺がんの検査と診断

肺がんが疑われる場合、まず胸部CT検査を行います。CT検査では、病変の大きさや位置、形状などを詳細に評価し、肺がんの可能性を検討します。近年はCTの解像度が向上しており、悪性が疑われる所見をより高い精度で把握できるようになっています。
CT検査で肺がんが疑われる場合には、必要に応じてPET-CT検査などを追加します。これにより、病変の活動性やリンパ節、他臓器への転移の有無を確認し、診断や治療方針を決定するための重要な情報を得ます。
最終的な確定診断には、組織検査を行います。気管支鏡検査などで病変部から組織や細胞を採取し、顕微鏡で詳しく調べることで、肺がんの有無やがんの種類を判定します。
ただし、病変が非常に小さい場合や肺の奥深くに位置している場合には、生検を行っても十分な検体が得られず、診断が確定しないことがあります。そのような場合には、画像所見や臨床経過を踏まえて呼吸器外科専門医が総合的に判断します。肺がんの可能性が高いと考えられる際には、診断と治療を兼ねて胸腔鏡下で病変を切除する方法(胸腔鏡下肺部分切除術)が選択されることもあります。
肺がんの治療法

肺がんの治療法は、がんの種類(非小細胞肺がん・小細胞肺がん)、病期(ステージ)、遺伝子変異の有無、患者さんの全身状態などを総合的に評価して決定されます。早期の非小細胞肺がんでは、外科手術による切除が根治を目指す標準的な治療です。近年は胸腔鏡手術など、身体への負担を抑えた低侵襲な手術が広く行われています。
進行した肺がんでは、薬物療法や放射線治療が中心となります。薬物療法には、従来の抗がん剤に加え、分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などがあり、がんの遺伝子特性に応じた治療が選択されます。これらを単独または組み合わせて行うことで、治療成績は年々向上しています。
早期肺がんの中には、1回の手術で切除を完了し治療を終えることが可能な肺がんも存在します。そのため、肺がんの治療においては、早期発見・早期治療が非常に重要です。
肺がんの症状でよくある質問

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咳だけでも肺がんの可能性はありますか?
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咳だけで肺がんと断定することはできません。多くの場合は風邪や気管支炎などの良性疾患が原因です。ただし、2週間以上続く咳は一つの目安となります。これまでと性質の異なる咳が続く場合には、念のため検査を受けることが勧められます。
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痰が出ない乾いた咳でも肺がんのことはありますか?
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あります。初期の肺がんでは、痰の少ない乾いた咳(空咳)として現れることがあります。特に長期間続く場合は注意が必要です。
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血痰が出たら肺がんでしょうか?
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血痰は肺がんでみられることのある症状ですが、気管支炎や肺炎、結核などでも起こることがあります。ただし、原因を自己判断することは危険です。特に繰り返す血痰や、長引く咳を伴う場合には、早めに医療機関で検査を受けることが大切です。
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健康診断のレントゲンで異常がなければ安心ですか?
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胸部X線検査で異常が指摘されなくても、ごく小さな病変は見つかりにくいことがあります。完全に否定できるとは限らないため、症状が続く場合には、必要に応じて胸部CT検査を検討することが重要です。
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症状がなくても肺がんになることはありますか?
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はい、あります。早期の肺がんでは自覚症状がほとんどないことがほとんどです。そのため、症状がないからといって安心はできません。定期的に検診を受けることが重要であり、特に喫煙歴がある方などリスクが高い場合には、胸部CT検査などの活用が早期発見につながります。
肺がんの気になる症状は当院までご相談ください

東京駅から徒歩7分、日本橋駅直結の「東京日本橋 早期肺がん日帰り手術クリニック」では、早期肺がんに対して、日帰りでの肺部分切除手術による根治を目指した治療を行っています。
当院では、早期肺がんの日帰り手術に加え、肺がんの適切な診断にも力を入れています。診断から治療方針の検討まで、肺がん治療を専門とする呼吸器外科医と麻酔科医が連携し、患者さまの状態に応じた判断を行っています。
- 気になる症状があり、肺がんの可能性があるのかどうかを専門医に確認してほしい
- CTで肺の小さな影を定期的に経過観察しているが、影が肺がんの可能性が高いのか知りたい
- 症状が続いており、このまま様子を見ていてよいのか判断できず、不安を感じている
- 健康診断で異常を指摘されたが、次にどの医療機関を受診すればよいかわからない
このようなお悩みをお持ちの方から、当院には多くのご相談が寄せられています。
ご来院が難しい方に向けて、24時間対応の無料メール相談・LINE相談もご用意しております。肺の陰影や肺がんについて不安がある場合には、お一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。


