医療コラム

肺がん初期の治療|手術方法や治療方針で迷ったときに知っておきたいこと 

肺がん初期の治療

結論

  • 初期の肺がんは、適切に治療すれば根治が期待できる段階です
  • 標準治療は手術ですが、切除範囲や治療方針にはいくつかの選択肢があります
  • どの治療を選ぶかによって、その後の肺機能や生活への影響が変わることがあります

健康診断や人間ドック、胸部CT検査などで「肺がんの可能性があります」と言われ、不安を感じる方は少なくありません。

「初期なら大丈夫なのか」「すぐ手術が必要なのか」「どのような治療方法があるのか」

このような疑問を持つ方も多くいらっしゃいます。

まず大切なのは、初期の肺がんは適切なタイミングで適切な治療を行えば、根治が期待できる状態であるということです。一方で、治療方法の選び方は非常に重要です。同じ“初期肺がん”でも、病変の性質や位置によって、適した治療法や切除範囲は異なります。

肺がん初期とはどの段階か

一般的に「初期肺がん」とは、

  • 腫瘍が比較的小さい
  • リンパ節転移がない
  • 遠隔転移がない

といった状態を指します。

この段階で適切な治療を行うことができれば、長期的な生存や根治が期待できる可能性が高いとされています。

特に近年は、CT検診の普及によって、小さな肺結節やすりガラス影(GGO・GGN)が早い段階で見つかるケースが増えています。

肺がん初期の主な治療方法

初期肺がんの治療は、病変の大きさ・位置・画像所見・患者さんの全身状態などを踏まえて決定されます。

1. 手術(標準治療)

初期肺がんの標準治療は手術です。主な術式には、

  • 肺葉切除
  • 肺区域切除
  • 肺部分切除

があります。

それぞれ切除する肺の範囲が異なり、病変の状態に応じて術式が検討されます。重要なのは、すべての患者さんに同じ手術が行われるわけではないという点です。

病変によっては、より小さな切除範囲で十分に治療できる場合もあり、肺機能をできるだけ温存できる可能性があります。一方で、病変の性質によっては、より広い切除が必要になることもあります。

2. 放射線治療

年齢や持病などにより手術が難しい場合には、放射線治療が選択されることがあります。

3. 経過観察

すべての小さな肺病変が、すぐに治療対象になるわけではありません。例えば、

  • 非常に小さなすりガラス影(GGO・GGN)
  • ゆっくり変化する病変

などでは、一定期間の経過観察が選択される場合もあります。

ただし、「本当に経過観察でよいのか」「どの時点で手術へ切り替えるべきか」という判断は非常に重要です。

「すぐ手術」と言われたときに考えるべきこと

肺がんが疑われると、「早めに手術を行いましょう」と説明されることは少なくありません。これは一般的には正しい方針です。

ただし、その際には、

  • 本当に現在の段階で手術が必要なのか
  • どの術式が適切なのか
  • より多くの肺を残せる可能性はないか

を整理することも重要になります。

初期肺がんでは、治療のタイミングや術式の選択によって、その後の肺機能や生活への影響が変わることがあります。

初期の肺がんで重要なのは「術式」と「タイミング」

初期の肺がんでは、

  • どこまで切除するか
  • いつ治療を行うか

によって、その後の経過が変わることがあります。

病変によっては、肺をより多く残せる可能性がある一方で、慎重な経過観察が可能なケースもあります。

そのため、

  • 現在の病変がどの段階なのか
  • 本当に今治療が必要なのか
  • どの切除範囲が適切なのか

を整理した上で治療方針を決めることが重要です。

当院では、国立がん研究センター中央病院で肺がん治療に携わる呼吸器外科医と連携し、 画像所見や病変の性質を踏まえながら、治療の必要性や切除範囲について検討を行っています。

必要以上の治療は避けつつ、見逃してはいけないタイミングを逃さないことを重視しています。

すでに手術が決まっている方へ

すでに治療方針が決まっている場合でも、治療前に一度内容を整理しておくことは重要です。

肺がん治療では、一度治療が始まると方針変更が難しくなることもあります。そのため、病変の状態や手術内容について十分に納得した上で治療を受けることが大切です。

治療方針に迷う場合は、> 肺がんのセカンドオピニオンについて も参考になります。

まとめ

初期の肺がんは、適切に治療を行えば根治が期待できる段階です。ただし重要なのは、「どの治療を選ぶか」です。

  • 術式
  • 切除範囲
  • 治療のタイミング
  • 経過観察の可否
  • 身体への負担を抑えられる可能性はないか 

これらを適切に判断することが、その後の生活や肺機能にも影響することがあります。判断に迷う場合は、早めに情報を整理することが大切です。

> 実際のご相談例・患者さんの声はこちら からご覧いただけます。 

ご相談について

当院では、紹介状がなくてもご相談可能です。

診断内容やCT画像をもとに、

  • どの治療が適切か
  • 本当に現在治療が必要か
  • 切除範囲は適切か

を整理することができます。

  • 初期肺がんと診断された方
  • 治療方針・手術方法に迷われている方
  • CT検査で肺の影を経過観察している方

は、> LINEでの無料相談はこちら からご相談いただくことも可能です。

治療方針について迷われている場合は、お気軽にご相談ください。

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この記事の執筆者

東京日本橋 早期肺がん日帰り手術クリニック
院長 浅越 佑太郎
日本麻酔科学会 麻酔科指導医、日本専門医機構 麻酔科専門医
国立がん研究センター中央病院で共に研鑽を積んだ呼吸器外科医と協力し、東京日本橋に早期肺がんの日帰り手術を専門とするクリニックを開院。患者さま一人ひとりに寄り添い、身体的・精神的な負担を最小限に抑えた治療の提供を目指しています。
日本麻酔科学会 麻酔科指導医、日本専門医機構 麻酔科専門医
国立がん研究センター中央病院で共に研鑽を積んだ呼吸器外科医と協力し、東京日本橋に早期肺がんの日帰り手術を専門とするクリニックを開院。患者さま一人ひとりに寄り添い、身体的・精神的な負担を最小限に抑えた治療の提供を目指しています。
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