肺がんステージ1の症状とは?早期肺がんは「ほとんどが無症状」と言われる理由
「肺がんステージ1ではどんな症状が出るの?」
「咳や胸の痛みはある?」
「症状がないのに肺がんになることはある?」
肺がんについて調べていると、このような疑問を持つ方は多いと思います。
結論から言うと、肺がんステージ1では自覚症状がほとんどありません。
実際、早期肺がんの多くは
- 健康診断の胸部レントゲン
- 胸部CT検査
- 他の病気の検査
などで偶然発見されることがほとんどです。
この記事では
- 肺がんステージ1の症状
- なぜ症状が出にくいのか
- どのように発見されるのか
を、わかりやすく解説します。
肺がんステージ1とは
肺がんのステージは
- 腫瘍の大きさ
- リンパ節転移
- 遠隔転移
によって分類されます。
一般的にステージ1はがんが肺の中に限局している状態です。
主な特徴は次の通りです。
ステージ1の特徴
- 腫瘍が肺の中にとどまっている
- リンパ節転移がない
- 他臓器への転移がない
- 腫瘍径は比較的小さい
この段階で発見できれば、手術による根治が期待できる段階です。
肺がんステージ1の症状
多くの方が気になるのが症状ですが、ステージ1の肺がんでは症状が出ないことがほとんどです。
以下は肺がんでよく知られている症状ですが、早期では見られないことが多いとされています。
咳
肺がんの代表的な症状として咳があります。
しかし、ステージ1の段階では腫瘍が小さいため
- 気道を刺激する
- 気管支を狭くする
といった影響が少なく、咳が出ないことが多いのが特徴です。
血痰(血の混じった痰)
血痰も肺がんの症状として知られていますが、これは
- 腫瘍が気道に露出する
- 出血が起きる
といった状態で起こります。
早期肺がんではこのような状態になることは少ないため、血痰が出るケースは多くありません。
胸の痛み
胸痛は
- 腫瘍が胸膜に接する
- 胸壁へ広がる
場合に起こります。
そのため、ステージ1では痛みを感じないことがほとんどです。
息切れ
息切れは
- 腫瘍が大きくなる
- 肺機能が低下する
ことで起こります。
しかし、早期肺がんでは腫瘍が小さいため、息切れが出ることはほとんどありません。
なぜ早期肺がんは症状が出ないのか
肺がんステージ1で症状が出ない理由は、主に3つあります。
①肺は痛みを感じにくい臓器
肺の内部には痛みを感じる神経がほとんどありません。
そのため、腫瘍が小さいうちは体が異常を感じないことが多いのです。
②腫瘍が小さい
ステージ1では腫瘍はまだ小さく、
- 気道を塞ぐ
- 周囲の臓器を圧迫する
といった影響がほとんどありません。
③体への影響が少ない
進行したがんでは
- 炎症
- 出血
- 呼吸機能の低下
などが起こります。
しかし、早期肺がんではこのような変化が少ないため、症状として現れにくいのです。
ステージ1の肺がんはどうやって見つかるのか
症状が出ない場合、どのように発見されるのでしょうか。
多くのケースでは検査で偶然見つかります。
健康診断の胸部レントゲン
会社の健康診断などで行われる胸部X線検査で
- 小さな影
- 結節影
が見つかることがあります。
この場合「要精密検査」と判定され、CT検査などが行われます。
ただし、胸部レントゲンには限界があります。
小さな肺がんは写らないこともあります。
胸部CT検査
現在、早期肺がんの発見に最も有効とされているのが胸部CT検査です。
CTでは
- 数mmの結節
- すりガラス影
など、レントゲンでは見えない病変を発見できる可能性があります。
ステージ1の肺がんの治療
ステージ1の肺がんでは、手術が標準治療になります。
主な手術方法は次の通りです。
- 肺葉切除
- 肺区域切除
- 肺部分切除

腫瘍の大きさや位置によって術式が決まります。
現在は多くの施設で胸腔鏡手術(低侵襲手術)が行われています。
胸腔鏡手術は
- 傷が小さい
- 回復が比較的早い
といった特徴があります。
早期肺がんを見逃さないために重要なこと
肺がんは症状が出た時には進行していることが多いがんです。
そのため重要なのは症状が出る前に見つけることです。
特に次のような方は注意が必要です。
- 喫煙歴がある
- 健診で肺に影を指摘された
- 咳が長く続いている
健診で
「肺に影がある」
「要精密検査」
と言われた場合には、早めにCT検査を受けることが大切です。
まとめ
肺がんステージ1の特徴をまとめます。
- ステージ1では症状がほとんどない
- 咳や胸痛などが出ないことが多い
- 多くは健診やCT検査で偶然発見される
- 早期発見できれば肺がんは治療成績が良好
肺がんは日本で死亡数が多いがんですが、早期に発見できれば治療の選択肢は大きく広がります。
症状がなくても、健診で異常を指摘された場合や不安がある場合には、専門医に相談することが大切です。
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肺がんは早期に発見できれば治療により根治を目指せる病気です。長引く咳や血痰といった症状の評価から、胸部CTによる精密検査、治療方針の検討まで、肺がん診療を専門とする呼吸器外科医と麻酔科医が連携し、患者さまの状態に応じた判断を行っています。
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