肺がんの痰の色とは?血痰・茶色・黄色の違いと受診の目安
痰の色がいつもと違うと、「肺がんなのではないか」と不安に感じる方は少なくありません。とくに血が混じった血痰や、痰の色の変化に加えて咳が長引く場合には、不安が一層強まります。
本記事では、痰の色から考えられる主な原因、肺がんでみられる痰の特徴、さらに肺がんを疑うべき危険なサインについて、わかりやすく解説します。
肺がんは痰の色だけで判断できる?
結論からいうと、痰の色だけで肺がんかどうかを判断することはできません。痰の色は、気道の炎症や感染、出血の有無など、さまざまな要因によって変化します。
例えば、黄色や緑色の痰は、かぜや気管支炎、肺炎などの感染症でよくみられます。これらの色のみを根拠に肺がんを疑うことは通常ありません。
一方で、血が混じった痰、いわゆる血痰は注意が必要です。肺がんでは、腫瘍が気管支粘膜に露出したり、腫瘍周囲に新生した血管が破綻したりすることで出血が生じ、痰に血が混じることがあります。ただし、血痰は結核や気管支拡張症、肺炎などでもみられるため、痰の色だけで診断を行うことはできません。
重要なのは、痰の色だけでなく、症状の持続期間や量、咳や息切れ、体重減少、喫煙状況、過去の検診の結果などを含めて総合的に評価することです。
色別|痰の色と考えられる主な原因
痰の色は、炎症や感染、出血など体内で起きている変化を反映しています。
透明や白色の痰は、かぜの初期やアレルギー、軽度の気道炎症でみられることが多く、必ずしも重篤な疾患を示すものではありません。
黄色や緑色の痰は、細菌感染や気管支炎、肺炎などでよくみられます。炎症によって白血球が増加し、その成分が混ざることで色が濃くなります。
茶色やさび色の痰は、古い血液が混じっている可能性があります。肺炎などでみられることがあり、肺がんでも出血を伴う場合には同様の色調になることがあります。
鮮やかな赤色の血が混じる血痰は、肺がんのほか、結核や気管支拡張症などでも生じます。特に繰り返す場合は、医療機関で検査を受け、適切な診断を受けることが重要です。
肺がんでみられる痰の特徴
肺がんでみられる痰の特徴として、最も注意すべきなのは血痰です。鮮紅色の血が混じることもあれば、茶色やさび色のように見えることもあります。これは、腫瘍が気管支内に露出することや、腫瘍周囲に形成された脆弱な血管から出血が起こることが原因です。
特徴的なのは、少量の血が断続的に混じる状態が続くケースです。1回のみではなく、数日から数週間にわたり血痰がみられる場合には注意が必要です。
ただし、肺がんであっても初期の場合や、腫瘍の位置によっては透明や白色の痰のみで、明らかな血痰を伴わないこともあります。そのため、痰の色に目立った変化がない場合でも、他の症状を含めて判断することが重要です。
肺がんを疑うべき危険なサイン
肺がんを疑うサインは、血痰だけではありません。特に重要なのは、症状が持続しているかどうかです。
少量であっても血痰が繰り返しみられる場合や、2週間以上続く咳、徐々に悪化する息切れ、胸の痛みがある場合には、精密検査を検討する必要があります。さらに、体重減少や食欲低下、微熱の持続といった全身症状を伴う場合には、悪性疾患を含めた評価が求められます。
喫煙歴や受動喫煙のある方、40歳以上の方でこれらの症状がみられる場合には、胸部X線検査に加え、胸部CTによる詳細な検査が推奨されます。気になる症状がある場合は、早めに専門医へ相談することが重要です。
まとめ|痰の色に不安を感じたら早めの受診を
痰の色は、体の中で起きている炎症や感染、出血などの変化を反映しています。
しかし、痰の色だけで肺がんかどうかを判断することはできません。黄色や緑色の痰の多くは感染症によるものですが、血が混じる血痰や、茶色・さび色の痰が繰り返しみられる場合には注意が必要です。
とくに、血痰が持続する、2週間以上咳が改善しない、息切れや胸の痛み、体重減少を伴うといった症状がある場合には、医療機関での精密検査が重要です。喫煙歴のある方や40歳以上の方では、より慎重な評価が求められます。
不安を感じたときこそ、早めに検査を受けることが早期発見につながります。気になる症状がある場合は、早めに専門医へ相談することが推奨されます。
肺がんの気になる症状は当院までご相談ください

血痰が続いている、咳が2週間以上治らない、息切れや体重減少が気になるなど、本記事でご紹介したような症状に心当たりがある場合は、早めに専門的な評価を受けることが重要です。
東京駅から徒歩7分、日本橋駅直結の「東京日本橋 早期肺がん日帰り手術クリニック」では、早期肺がんの日帰り手術だけでなく、肺がんの適切な診断にも力を入れています。肺がんは早期に発見できれば治療により根治を目指せる病気です。血痰や長引く咳といった症状の評価から、胸部CTによる精密検査、治療方針の検討まで、肺がん診療を専門とする呼吸器外科医と麻酔科医が連携し、患者さまの状態に応じた判断を行っています。
- 血痰がみられ、このまま様子を見てよいのか不安がある
- 血痰に加えて息切れや体重減少があり、一度きちんと検査を受けたい
- 咳や痰の症状が続いており、肺がんの可能性を専門医に確認したい
このようなお悩みをお持ちの方から、多くのご相談をいただいています。


